マイクロオプティクス実装コンソーシアム(MOJC)






目的

  1. 部分最適化から全体最適化へ
      光部品の生産コストを分解すると、材料製造コスト、実装組立コスト、検査評価コストがほぼ1/3ずつに配分されると言われている。新製造技術開発や材料開発などコアの部分のコストダウンには各企業とも熱心であるが、その他2/3を占める実装・検査コストを業界全体として下げることにはあまり積極的ではない。個々の企業が部分最適化としてそれぞれ努力をしているが、むしろ共通プラットフォームとして光部品の寸法や形状又は検査方法など抜本的なコストダウンといった全体最適化を取上げる必要がある。

  2. 共通プラットフォームの提案
      そこで、マイクロオプティックスを軸とした新しい光部品設計、製造、その実装法、検査法を“ビジネスオリエント”で検討、提案するコンソーシアムを設立することとなった。本コンソーシアムにより、“マイクロオプティックス実装におけるデファクト標準”を会員企業の手で作っていくことができないかと考える。取上げる内容は、光部品の基本構造である光学系と実装組立系の2分野とし、それぞれに造詣の深い専門企業にご参加を願い、低コスト光部品実現のための共通プラットフォームを策定していきたい。

  3. ウルトラコストダウン
      従来の光部品の寸法や構造、材料を前提としては、光部品の抜本的なコストダウンは不可能である。そこで、共通プラットフォームの提案により、抜本的なコストダウンを目標とする。すなわち、光イーサネット用に特化した光部品の寸法、構造、材料を根本的に見直すことにより従来よりも1桁低いコストが実現できるかどうかのフィージビリティ研究を行っていくものである。

  4. 雇用創出とビジネスチャンス
      本コンソーシアムにより、光部品製造業の中に新しいビジネスの種を生み出し、その結果として雇用を創出することができるだけではなく、光通信システムのビジネス全体が活性化するはずである。 さらに、このような新しいコンセプトの下で設計製造された新しい光部品、組立機器、検査機器、製造関連事業には大きなビジネスチャンスがあるものと思われる。